ちょっと気になる部分があり、昭和に発売された、古いドライフラワーの本を購入しました。
読み進めるうち、幾つか驚いた点がありました…
ひとつは、その昭和の時点で、「市販のドライフラワーは粗悪品が多く、世間でドライフラワーとはこんなものだと思われてしまう。そうではなく、もっと美しいドライフラワーがあるのだということを知ってほしい」という思いを抱えていらっしゃったこと。
作品のデザインこそ古さは感じますが、素材ひとつひとつを見れば、確かに綺麗なドライフラワーで、熱心に取り組まれていたことが感じられます。
そして、それからもう何十年も経っているというのに、大して変わっていないんだな、と思いました。
近所の資材屋さんで大手メーカーのドライフラワーが売られているのですが、つい先日もドライローズを見て、色が悪いなぁ・・・傷だらけだなぁ・・・なんでこんなに状態が悪いんだろう、とひとりそう思ってたのです。(しかしお値段的にはきっちりいい値段がついてます)
もしかしたら、乾燥したばかりの時は綺麗に仕上がっていたのかもしれません…それがここに到達されるまでの間に状態が悪くなってしまったことも考えられます。あるいは、売られている間に状態が悪くなってしまったのか・・・
そうそう、昭和期では、生花>ドライフラワーで、世間からは「ドライなんて!」と格下に見られていたそうです。今は、おしゃれなインテリア素材として受け止めて下さってますよね。時代が移り変わると共に、価値観も変化していったのがよく分かります。
もうひとつ、驚いたというか笑っちゃったのが…
本の中で「この花は全然可愛くないので、絶対に買わないでください。商品価値はありません!」
との一節を見つけた時。
実は、数年前に、そのお花を可愛い~!と私は気に入って、でもどうしても再び手に入れられず、探しまくった挙句、生産者さんにたどり着き、問合せをしたくらいだったのですよ。(全国でそのお花を栽培する唯一の生産者さんだったそう…残念なことに5年前くらいにやめてしまったそうです)
かつて必死で探し求めていたお花を、バッサリと
可愛くない・絶対買わないで・商品価値なし!
とそんなふうに書かれていたとは(笑)。
人の美的感覚は、ホント人それぞれに違うものなんだなぁとあらためて思いました。
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